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北海道の写真家廣澤順也のブログ


by j-hiro2004
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シュムリアップ滞在

翌日からは知人の会社等を訪ねたり用事を済ませながら、街の雰囲気を感じゆっくりする。
国道から一歩外れる赤茶色の道となり、バイクや車が埃を巻き上げながら走っている。舗装されているのはほんの一部なのだ。道を歩いていると後ろから動物の鳴き声、家畜の声をする。横を通り過ぎたバイクの荷台に何やら大きなピンクがかった動物がいた。もしかして、ブタ? 生きたままである。唖然としているともう一台。今度は二頭ひっくり返っている。こちらはもう観念している。地元の人はバイクで荷物でも家畜でもなんでも運ぶのさと。
カンボジアの民家の庭先には、マンゴーや椰子の実、なんとかフルーツ等食べる物が乾期であるというのにたくさん有る。マンゴーは緑の時に塩を振って食べるそうだ。
それで農村部でどんなに貧しくなっても餓死者はでないそうだ。熱帯のフルーツがあり夜になって寒くなる事もないので凍死もない。貧しくてもあまり注目されない国なのだ。
どこか戦後の日本を感じさせる路地や市場、それに同じアジア人、褐色の肌に黒い髪、異国にいる感じがあまりしない
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知人の店「カンボジア・ティー・タイム」。
ここで、「ノム・トム・ムーン」なる伝統菓子を衛生的に生産し販売をしている。昨年末からだが、すでに空港の免税品店でも売っている。 「ノム」はお菓子、「トム」は筒、「ムーン」はしっかりの意味。サックとした感触でロール状のお菓子を「ノム・トム・ムーン」と言う。朝一番搾りのココナッツミルク、パームシュガー(椰子砂糖)、卵、タピオカスターチ、塩を原料に、炭火で一枚ずつ焼いて専用の竹でくるっと巻いてできあがり。素朴であっさりとした甘さ。特別な材料ではないけれど地元でずっと食べれられてきた。 ガイドブックには、日本人が作るアンコールクッキーが紹介されていたが、どこにでもあるクッキーの形がアンコールワット。こちらは地元の人も喜ぶ新しい名物になっている。パッケージも日本人デザイナーがボランティアで協力した洗練されたものだ。
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「ノム・トム・ムーン」をつまみに、アンコールビールで乾きをいやし、その後はハンモックに揺られてリラックス。
外は35℃をゆうに越えているが、ここに吹いてくる風は心地よく感じる。
二階は、オープンカフェとなっていて自由にくつろぐ事ができる。日本人好みのクリーンなお店となっていて、乾季のシーズンでも埃っぽくならないよう掃除がされている。 働くカンボジア人もフレンドリーかつ日本的な心遣いをしてくれる。翌日、たまたま日本から来たオーナーと会って話を聞くと、TBSの世界遺産の番組プロディーサーも連日ここに通う程のお気に入りの場所。カンボジアの雰囲気を味わいつつ、日本的にくつろげる貴重な場所となっていくような気がした。すっかりハンモックにはまってしまい、5$のものを買ってしまった。
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by j-hiro2004 | 2007-03-28 14:18 | カンボジア